春日学園

園長のつぶやき

やればできるもん

2019.2.12

2月6日から11日まで高等部3年生のN.Kさんが、グループホームの体験と日中活動の実習に行っていました。送迎を私がしたのですが、初日は顔が引きつり緊張感満載だったのでとても心配しましたが、最終日に迎えに行くととても柔らかな笑顔になり、実習中のエピソードも饒舌に話してくれました。実習中の評価もすこぶる優秀で、卒業後の進路が決定しました。本当によかったね、Kさん。でもこれからが本番。がんばれ~!!!

二十歳を祝う会に行ってきました

2019.1.20

今年も支援学校同窓会主催の二十歳を祝う会が行われ、私も出席してきました。毎年この時期に支援学校卒業生で二十歳になる方のお祝いをする会が行われます。春GakuOBのN.T君も電車の時間の都合で少々遅れて参加していました。当法人内のグループホームで生活をされているN.T君は春Gaku時代よりも身体が引き締まり、精悍な顔つきです(自転車でどこまでも出かけているからでしょうか?)。自身の近況報告を自信たっぷりに披露していました。もう一人のOBのN.S君の姿が見れなかったのが残念でしたけど、きっと頑張ってくれていることでしょう。学生時代に短期入所や放課後デイサービスに来てくれていた子も元気に参加されており、その様子を見ているだけで、おじさんの涙腺が緩みそうになってしまいます。

さて、来年の会には何人のOB、OGが参加してくれるか、今から楽しみです。

3学期がはじまるよ~

2019.1.7

今日は、地域の小中学校生、明日は支援学校生の3学期がスタートします。明後日はこども園も始まります。

近年は支援学校だけでなく地域の小中学校へ通うこども達もあり、職員は登校の準備や宿題のチェックに大忙しです。そんな中、今日になってやっとS君が自身の通知表と成長の記録を園長室に持ってきてくれました。冬休みの間、何回も顔を合していたのになんでやねんと思いつつ、通知表を読み上げます(彼との間では恒例の行事のようなもので)。それを聞く彼の表情がいつもたまらなくかわいい(失礼)。3学期の目標は「その場に合った言葉遣いが出来るように」だそうです。期待してますよ。がんばれ!S君。

平成31年1月1日午前8時56分 春日学園園長室にて

2019.1.1

あけましておめでとうございます。

今年も皆様にとりまして、心穏やかな年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

 

さて、私、昨年末に前園長より突然「園長のつぶやき」をそろそろやってねとパスを投げられました。実は一昨年の10月より春日学園の管理者をしているのですが、前任者のご厚意に甘え、ブログの方はお任せしておりました。しかし、ここにきてのキラーパス。今から思えば練習しとけばよかったと悔やみつつ、何とかなるかと思いつつ。とにかく教養も文才も何もない私ですが、何とか続けて行けるように頑張ろうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

PLAYBACK 2018

2018.12.28

年賀状の底力に驚いた1月。お母さんになったのか心配していた豊岡のIさん、女の子を授かりましたね。良かったね。静岡のTさん元気でね。アイドルみたいな男の子だね。日本の「あけおめ!ことよろ!」いまだ健在なり。それに春gakuを卒業した子が「20歳を祝う会」出席のため訪ねてきてくれました。

パープルデイは世界中で行われている「てんかん」の啓発キャンペーン。「虹と雪のバラード」冬のオリンピックに感動した2月です。

3月 卒業の季節。身体に気を付けてね、食べ物も自分で気を付けるんだよ!!(セーラーの薄いスカーフで~♪卒業ですね)春を迎え、水温むころ、また新しい出発の時です。

春gakuも新しい職員を迎え、桜は満開の時を過ぎ、風に花弁を舞わせています。”花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ“と例えたのは井伏鱒二。”さよならだけが人生ならば また来る春はなんだろう“と応えたのは寺山修二。一期一会の時を大切にしたいと思った4月です。

5月 こいのぼりが泳ぎましたね。今年から認定こども園「森の子」へ通いだしたY君の「こいのぼりつくったョ」の一言で、「じゃあ、春gakuでも大きいの泳がしたろやないかい!!」ってことになりましたね。春gakuに集う子どもたちの健康と幸せをこいのぼりに託した五月晴れの春の里です。

6月 人権について考えました。正義感を振りかざすわけではないですが、人に危害を加えることしてはいけないことを学ぶ場所は小学校だということ。ぼくは字が下手で、絵もうまく書けなくて、歌がうまいわけでもなく、運動も出来ない。でも障がいがあるとは言われません。障がいがある人とそうじゃない人。何所が違うんだろうと思っています。わりとマジに。

7月 豪雨災害がありました(春gakuは大丈夫でした)。大切なご家族を亡くされた方や、ご家族の愛を育んだ家や田や車。そんなキラキラしたかけがえのない宝を一瞬にして奪われました。その傷が癒えることはことは決して無いのでしょうが、被災された皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

8月 三田市にある東山荘という施設の夏祭りに子ども達数名と参加させて頂きました。春gakuの卒業生にも会いました。楽しい夏の夕べ、平成最後の夏の終わりです。さよなら夏の日。

9月 ロビーに響くK職員(女子)の声。そして吠えました。「今日のコンサート来れないなら、あの子は一生コンサートになんか行けないんだよ!」全くその通り。今日、中庭でAさんから声を掛けられた。「園長(今は園長ではない)!昨日はありがとう。」今日はサルサガムテープのコンサートみんな頑張りました。福祉って学問ではなく心なんだと思いました。

10月 通勤途中の国道沿いにセイタカアワダチソウの黄色が目につくようになりました。一時は日本中の原野を埋め尽くすかの勢いで、その勢力は止まるところを知りませんでした。しかし駄菓子、そこに敢然と立ち向かったのが、日本の固有種「ススキ」です。河原の土手に白い穂をなびかせる姿はまるでキングギドラに向かうモスラのようです。

11月 昨年の6月まで春gakuスタッフだったMさんが1年数か月ぶりに訪ねてくれました。彼女が結婚したときに贈った歌を自分自身に言い聞かせました。『正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい』反省の日々です。

12月 暦の色もあせる頃さそり座を通り過ぎて指折り数えた十月も忘れられてしまう。時は流れ流れて誰もが皆この冬に一年を振り返る(あいつが生まれた朝より)。春gakuその小さな園に集う輝く命たち、一人ひとりの人生に多くの幸せが降り注ぎますように。外は白い雪の夜です。

大いなる

2018.12.20

久しぶりに書いています。忙しかったからと仕事に名を借りた吾亦紅(若い人いいですか。おじさんが自分のお母さんにお墓の前で謝る歌ですよ。)ではなくて、私、園長というのは未来を語れなければならないと思っておりまして、そのことに多少のこだわりもありまして、その想いを実現できないという想いがこの場所を遠ざけていたというのが本当のところですかね。実は私、一昨年の10月から春gakuを退いておりまして(知ってるわ!)、少し離れたところから春gakuを見させていただいております。なので、自分の書いたものを読んでみると季節の出来事と思い出だけなんですね(八神純子か!)、過去を語っても未来は見えないですからね。こんなことではいけないと、今回を最後に現在の園長にこの場所を譲ることとしました(でもたまに帰ってきますよ「迷惑でしょう~が…」とんねるずですね。)。春gaku、その小さな園に集う輝く命たち、その大いなる人生に多くの幸せが降り注ぎますように(幸せは雪のようにですかね。)。Merry Christmas 2018

 

嬉しかったことがありました

2018.11.8

昨年の6月「祝婚歌」を贈ったMさんが1年数か月ぶりに春gakuを訪ねてくれました。以前にも書いたのですが、卒業した子どもたちや、退職したスタッフさんが訪ねてきてくれることは本当に嬉しいことです(この感覚は園長の特権です)。彼女が結婚したときに贈った歌(ここでつぶやいただけですが)。『二人が睦まじくいるためには愚かでいるほうがいい立派過ぎないほうがいい 立派過ぎることは長持ちしないことだと 気付いているほうがいい 二人のうち どちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい 互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい 正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい 立派でありたいとか 正しくありたいとかいう 無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに 光をあびているほうがいい 健康で風に吹かれながら 生きていくことの懐かしさに ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい そしてなぜ 胸が熱くなるのか 黙っていてもふたりには わかるのであってほしい』今日は、ありがとう。

 

ススキの意地

2018.10.12

この季節、通勤途中の国道沿いにセイタカアワダチソウの黄色が目につくようになる。この花(?)はアメリカでは鑑賞用だとか。一時は日本中の原野を埋め尽くすかの勢いで、その勢力は止まるところを知らなかった。しかし、そこに敢然と立ち向かったのが、日本の固有種「ススキ」である。黄色一色だった河原の土手に白い穂をなびかせる姿はまるでキングギドラに向かうモスラのようだ(若い人いいですか)。

人権について考えた

2018.9.21

人権について考える。新人の頃、研修会で障害を持つ人や高齢者の方の人権について勉強した。ちょうど、ノーマライゼイションが盛んに言われだした頃だった。あれから数十年が経った。今は自分自身の能力の衰えを感じずにはいられない。以前にも書いたがアインシュタインから見れば自分は知的障害者であり、オリンピック選手から見れば完全な身体障害である。年齢を重ねた今では尚更だ。でも、だからこそ人の尊厳は障害とは別にあることが体験として少しは理解できるようになったのかとも思う。昨日も春gakuを卒業した子の事故を聞いた。彼や彼女たちはどんな人生を歩んでいるのか、また、歩むのか。その将来にまでは力及ばずとも、穏やかな人生であってほしい。

今日のコンサート来れないなら、あの子は一生コンサートになんか行けないんだよ!

2018.9.17

ロビーに響くK職員(女子)の声。今日は、「みつみ大作戦!サルサガムテープのコンサート」の当日。地域貢献と銘打って、半年前から準備してきた今日のコンサート。どんなに大きな声を出しても、走り回っても大丈夫なんだから、あの子を参加させたい。「あの子」はAさん。ダンスの天才。身体が大きくて力も強い。声も大きくじっとしてられないから普通のコンサートは確かに難しい。今回も、地域のお客さんのことを考えたのか参加者リストにはなかった(ようだ)。今年の3月末、新年度の人事異動で春gakuを去ったKさん。イベントを手伝いに来てくれて、Aさんが来ていないことに気が付いた。そして吠えた。「今日のコンサート来れないなら、あの子は一生コンサートになんか行けないんだよ!」全くその通り。今日、中庭でAさんから声を掛けられた。「園長(今は園長ではない)!昨日はありがとう。」

このページの先頭へ

Copyright © 2016-2024 kasugagakuen. All Rights Reserved.