春日学園

園長のつぶやき

カテゴリ:子どもたちのこと

卒業

2018.3.6

今日、久しぶりに春gakuを覗いたら、高等部を卒業したばかりのO君。彼は、明後日には春gakuも卒業して実家に帰ります。「長い間、ありがとうございました。」管理者の関さんに促されて、少し恥ずかしそうに、でも、嬉しそうな笑顔であいさつしてくれました。(「制服の胸のボタンを~♪」これ分かる人すごいです。「校舎の影芝生の上すいこまれる空~♪」よりも断然「制服の~♫」ですね。私は。)モトイ!彼が春gakuに来たのは6年前の春。ハニカミ屋の少年は、芯のしっかりした優しい青年になりました。春gakuで過ごした6年は君にとって幸せな時間でしたか?好きなものが食べれない。外出も自由にできない。高校生には規則正しすぎる(厳しくはないのですが)集団での生活。「楽しいはずないじゃん!!」って思ってますか?それはそうだね。でも、いつか春gakuを思い出すことがあったら訪ねておいで。君と過ごした友達やスタッフは居なくても君の想いでがきっと優しく君を迎えてくれますョ。身体に気を付けてね、食べ物も自分で気を付けるんだよ!!(セーラーの薄いスカーフで~♪)若さはほろ苦いね。

パープルデー(PURPLE DAY)

2018.2.16

パープルデーって知ってますか?バレンタインデイなら知ってるけど・・・それは一昨日の話(おったまげー)。パープルデイは世界中で行われている「てんかん」の啓発キャンペーン。「てんかん」という病気を持つ人は、100人に1人。初めて「てんかん」の発作というものを見たのは高校生の時。クラスの友達が、急に泡吹いて倒れた。ビックリしました。それが「てんかん」って言う病気だと知ったのは、ずっと後のこと。施設では、てんかん発作はめずらしいことではありません。3年前までいたK君はよく発作を起こしていました。そのたびに酸素吸入器とパルスオキシメーター(酸素濃度計)が出動します(まるでサンダーバード!!)。こども達も慣れたもので、K君発作で~す。と非常サイレンのように教えてくれます。高校生の時はじめて発作を見たときの自分とは大違いで(傍で痙攣してても落ち着いてご飯を食べる子もいます)、みんなテキパキ対応します。一人ひとりが違うということをよく知っています。ですから「てんかん」だけじゃなくて、体がうまく動かせない子や、重い病気の子にもネガティブなレッテルを張ることはありません(全く区別しません!!少しは優しくしてあげて欲しい気も…)。毎年3月26日のパープルデイには、その理念に賛同する支援者が紫色のものを身につけ広く世間にアピールし、てんかんのある人が孤独にならないように支援しています。ちなみに紫は自身の「てんかん」を知ってもらいたいと活動を始めたキャシディ―・メーガン(カナダ)自身が好きな色(ランベンダーだったような…曖昧です)で、欧米では孤独を意味します(聞いた話です)。それではケツカッチンなのでドロンします(若い人、いいですか。こんな風に使うんですよ。)

それぞれの20歳

2018.1.22

春gakuのメインページでも紹介していましたが、春gakuを卒業した子(もう大人です)が「20歳を祝う会」出席のため、訪ねてきてくれたそうです(遠い目)。園長のつぶやきなのに何故他人事なのか・・・。私、30人以上の子どもが春gakuを巣立つのを見てきました。それぞれが、それぞれの理由で春gakuに集い、それぞれの道に分かれていきます。その繰り返しを私たちはお手伝いしています。今年のように、「20歳を祝う会」(実は、これ、お隣の特別支援schoolの事業です。あっ!そういえば、足立先生、石田先生おめでとうございます。)に参加するために春gakuを訪ねてくれるのはとても嬉しいことです(毎年同じようなことを書いてますか?曖昧)。ただ、気になるのは姿を見せない殆どの子ども達。君の人生はどうですか?若さはホロ苦く、春gakuのように楽しいことを準備してくれるわけではないですが、君たちには圧倒的な時間があります。「君たちはたくさんの時間を持っている。大人があと30年生きるなら君たちはあと50年生きるだろう」(「青春の詩」ですね。)それぞれの20歳、おめでとうございます。

ダンデライオン

2017.11.2

柿を頂きました。春gakuを去年卒業して今年お母さんになったM子からの秋の贈り物です。昨日、「えんちょうかきすき?」といつもの平仮名のライン。「かき?牡蠣?柿?・・・・柿!」M子が住んでいる家の裏庭に立派な柿の木があったことを思い出しました。「柿好き。」と漢字で返事したら、「明日もっていくー!」ってことで、立派な柿を持ってきてくれました。M子の赤ちゃんは生後6か月、ハイハイが出来るようになりました。笑顔がかわいい女の子です。「M子もお母さんになって、ハイハイできるくらいかな♪」って言ったら、「せやな!一緒くらいや、まだまだこれからや。」って、なんという大人の返事。大切なレッスンの次は素敵なお母さんになりますね。

今日は検食の日でした

2017.10.27

今日は検食の日でした。春gakuを離れても月に一度だけ検食させてもらっています。鮭のホイル焼き、茄子エビあんかけ、高野豆腐の含め煮、かき玉汁、ご飯といったメニュー。就学の子ども達は学校に行っているので、昼食を食べる子は未就学のU君と卒業生のカズキ君とショートステイのTT君とアリサちゃんの4人だけ。TT君は最近来た子なので、あまり話したことがなかったんですが、「君、嫌いな食べ物あるの?」って聞いたら、「野菜が嫌い」って答えてくれて、彼はお肉が大好きだそうです。春gakuの子達が、いっぱい食べて、元気に大きくなって、お腹と笑顔が一杯になったらとても嬉しいですね。ごちそうさまでした。

今朝の出来事

2017.10.6

春gakuの高等部の子どもたちは今、就職やその準備のための職場実習に頑張っています。今日はその最終日。自転車で元気に出ていく高等部2年生のS君。「局長~、今日見に来てくれるんやろ。」って、少し照れくさく、でも自信満々に挨拶してくれました。S君が春gakuに来たのは平成24年のお正月のこと。もうすぐ満6年になります。雷が怖く、“鬼からの電話”に泣いていた彼もやさしくも逞しい青年になりましたね。

Moony Night

2017.10.4

私、平成23年の4月に春gakuに着任致しました。以来6年と半年が過ぎました。実は、私、昨年の9月末(1年も前ですか)でですね、春gakuの“園長”を退任しておりまして、この「園長のつぶやき」っていうのも少し申し訳ないなと感じながらも続けさせていただいております。春gakuの子どもたちもですね、卒業していく子や新しく入園する子が当然ながらありまして、今、24人いるんですが(24の瞳じゃないですから、うちは瞳の数で言えば48ですから)、そのうち、私が園長の時に居た子は19人なんですね。つまり、5人は知らない子(知ってますけどね)ということになります。ちなみにですね、卒業(卒園じゃないのか!)していった子は34人にもなるんですよ。ほんの5、6年の間にたくさんの出会いと別れがあったわけで、秋は早く日が暮れるもので、卒業した子の名前なんか見ながら元気でいるのかなと思ったりしてしまいます。今夜は中秋の名月。中学部のみんな、大阪からも見えてますか。

昨日のことですが

2017.8.21

昨日のことですが、市内に住んでいる春gakuの卒業生が訪ねてきてくれたそうです。芝生広場の雑草を引いてくれたそうです。ありがとうね。君たちにとって春gakuは決していい思い出の場所じゃないのにね。本当は来たくはなかった場所のはずなのにね。一番いいと思うのは、今の場所で、その地域で、自分の生活を、人生を送ってくれること。春gakuの想いでは無かったことにしてくれること。ただ、想いは複雑で、たまに顔を見せてくれることに喜んでみたり、その辺のところが非常に難しいと思うわけです。八月も二十日を数え、今年の夏も過ぎていきます。君たちの夏は如何でしたか?

Secret base

2017.8.8

毎朝10時前になると、子どもたちが園長室の前に集まって「園長開けてーや」と玄関扉を開けて欲しいと催促の声、夏休みの宿題の時間が終わると皆が外に飛び出します。野球をする子、サッカーをする子、芝生の上を駆け回る子、「帽子かぶってね!!」とスタッフの大きな声が響きます。つい最近のようなそんな夏の光景・・・しかし、だがし、今年の夏、誰も外で遊んでいません。「どうしたの?」って高1のN君に聞いたら、「暑いし・・・」とクーラーの効いた部屋でゲームをしています。「熱中症も心配ですし」とスタッフ。確かに・・・でも、夏って本当は一番楽しい季節なはずなのに、最高の思い出が出来るのは8月なはずなのに、70年代は「真夏の出来事(彼の車に乗ってですね)」、80年代は「ふたりの夏物語(カルロスじゃなくて杉山さんの方ですね)」90年代は「何も言えなくて夏(中村氏元気ですか)」2000年になってからも「将来の夢 大きな希望 最高の思い出を」語るのは8月だったはず。それが今、猛暑日やら熱中症やらと随分と嫌われる季節に(寂)。君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望・・・10年後の8月、君たちが元気で自分の人生の夏を謳歌していますように。

プール泥棒

2017.8.4

この季節になると春gakuのウッドデッキにプールを作ります。青い四角い組立式のプールです。結構大きくて、子どもなら10数人が一度に遊べます。今日は快晴の真夏日、子どもたちの歓声と水をかけられたスタッフの悲鳴が響きます。こんなキラキラした光景に出合える時間は実は一瞬で、この夏の光と一緒に瞬く間に去っていくことを君たちはまだ知らずにいます。何年かが経ち、この夏を振り返るとき、皆で遊んだ青いプールのことを思い出してくれますか。大人になったプール泥棒達に聞いてみたい。

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