僕らの世代(1959年生)が彼のことを知ったのは、「君とよくこの店に来たものさ~学生でにぎやかなこの店の片隅で聞いていたボブ・ディラン」と歌う『学生街の喫茶店』。あのころ、ボブ・ディランが何なのか(曲なのか人なのか)も分からず、初めてのワードに戸惑ったのでした。ディランが、アメリカのシンガーソングライターであり、ポピュラー音楽や大衆文化の世界で大きな影響力を持っているというのを知ったのは、ずっと後のことです。レコードも何枚か買いました。でも、ノンポリの軽音学生の僕なんかには歌詞は難解で、声だってそんなに惹かれますかって感じで、ディランに憧れることにずっと憧れていたわけです。それが昨日のニュースでびっくりして、ノーベル文学賞をディランが受賞するってどういうことよってみたいな。ディランを理解できないまま(というか知らないまま)大人になってしまったことの少しの後悔みたいな(あの株買っときゃよかったみたいな)。ファンの人たち、本当に良かったね。結局、ディランのことが理解できなかった僕ですが、いつも、心のどこかで、歌っていましたよ「The answer, my friend, is blowin’ in the wind The answer is blowin’ in the wind」。
Blowin’ In The Wind
2016.10.14
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